山姫の血に於いて命ず
教育実習のため祖母宅に下宿することになった女子大生・安達遙(あだちはるか)は、祖母宅へ向かう途中、久々に亡き祖父の経営していた古書店「浮雲堂」へと立ち寄った。
そこで新たに浮雲堂を引き継いだ祖父の知己・黒塚夜尋(くろつかやひろ)と出会うが、そうとは知らない遙は、怪しさ抜群で素っ気ない態度の夜尋を不審者と勘違いしてしまい、慌てて祖母宅へと向かう。
祖母に夜尋の事を端的に教えられ、浮雲堂の近況を理解はしたがもやもやとしたまま教育実習が始まる。
実習先は昔から荒れていることで有名な七祟町立第一小学校。そこで遙はある怪異に遭遇してしまい……。
ミステリアスな古書店の店主が織りなす魅惑の妖語り、開幕!